都市圏女性を結び、地域活性化！
自ら手がける農作物のアピールも

2015.8.13（木）

　イオングループの(株)ツヴァイ(結婚相手紹介サービス業)はこの度、岐阜県高山市の少子化対策事業として「高山市ライフデザイン支援事業」を受託した。

　この事業は、高山市においても少子化が顕著になる中で、結婚を希望する地元農業従事者を中心とした独身男性を対象に、結婚や家庭を持つことへの意識の向上と男女のコミュニケーション能力といった結婚に役立つスキル向上のためのセミナーを実施して、未婚化・晩婚化に歯止めをかけることを目的としたものである。
　地元および首都圏での一連のプログラムで、首都圏独身女性の地元への理解を深め、地方での結婚・移住・定住に興味を事前に喚起した上で、１０月に「婚活ツアー」を開催する。
　ツヴァイはイオングループの結婚相手紹介サービスとして1984年に創立した。2008年より結婚支援事業に取り組む全国の地方自治体に協力し、結婚支援事業の受託や婚活イベント開催などで出会い支援を行っている。
　さらに今年の４月には、地方自治体が取り組む少子化対策の一助となることを目指し、地方創生を「地方活性化」と「結婚支援」の両面から取り組む「ミライカレッジ」プロジェクト(http://miraicollege.jp）を開始している。
　このプロジェクトでは、婚活を単なる出会いの機会と捉えるのではなく、地方の魅力を学び、体験しながら、若者のライフデザインの中で地方への移住•定住への可能性も含めた結婚支援を展開している。
　「まちおこし」や「地方暮らし」に興味を持つ若い女性が増えている中で、地元の魅力を再発掘しながら、自然な流れの中で男女の交流を深めることで若者の出会いや生活の可能性を広げ、結婚や子どもについての希望を実現できるお手伝いをするものだ。

　また同じイオングループであるイオンリテール(株)は、全国各地の郷土の味や食文化を継承する「フードアルチザン(食の匠)」活動として、日本各地の生産地と連携している。2012年には岐阜県と「飛騨高山•宿儺(すくな)かぼちゃ食の匠推進協議会」を設立している。
　「宿儺かぼちゃ」は高山市丹生川町を中心に生産されており、ヘチマのような細長い独特の形にほっこりとした食味と通常のかぼちゃより強い甘味が特徴だ。イオンが地元農家と連携する中で、地元農家において担い手不足や嫁不足の課題があり、未婚の農業従事者に向けた婚活のニーズが高いことから、このたびの事業受託に至っている。
宿儺かぼちゃ
　ツヴァイは少子高齢化が喫緊の課題とされる日本において、今後も「幸せな出会いを創造し続ける」という経営理念に基づき、お客さま視点にたった魅力あるサービスの提供に努めて行くとしている。

　高山市「ライフデザイン事業(プロジェクト名：ミライカレッジ飛騨高山)」
　今後、ミライカレッジ公式サイトにて情報発信していく(※http://www.miraicollege.jp/)

＜実施スケジュール＞
１地元での先行メンバー選出(６月に実施済み）
　「宿儺かぼちゃ」の生産地である丹生川町の農家の独身男性が中心。
２「ミライカレッジ飛騨高山～未来デザインワークショップ～」(7月13日～14日•実施済み）
　高山市の未来、自分たちのことや、仕事の未来を考える「未来デザインワークシショップ」にて、高山市での結婚・移住・定住のイメージを整理し、首都圏独身女性へのＰＲコンテンツを制作。「高山市の未来、自分たちのことや、仕事の未来」について考え、ＰＲコンテンツを制作。
高山市のメンバー
３「ミライカレッジ飛騨高山～飛騨高山を満喫しナイト！in Tokyo～」(8月26日）
　首都圏での独身女性向けＰＲイベント。
　先行メンバーによるワークショップでの成果を発表し、首都圏女性にアピール。
　地元男性参加者紹介や高山市への移住経験者の事例紹介。高山市長のトップセールスも実施。
ワークショップの様子
４地元での一般参加者向けセミナー(9月20日）
　結婚や人生に役立つコミュニケーション力アップセミナーを開催し、男性の魅力向上へ。
５体験型交流ツアー(10月24日～25日）
　観光地をまわりながら、１泊２日のツアー。
　農業体験やワークショップを通じて、高山市の暮らしについての理解も深める。
〈「ミライカレッジ」が提供するプログラム〉
　２０代から３０代中心の未婚者を対象に、結婚、妊娠・出産、子育てなど、将来の人生設計(ライフデザイン)を具体的に考え、結婚や家庭を持つことの意味や楽しさを理解してもらい、自分らしい結婚や家庭生活の実現を応援するために設計されたプログラム群。
　市町村が行う少子化対策の一助となることを目的として「ライフデザイン支援講座」と「地方体験型交流ツアー」をパッケージ化し、これに地域のポテンシャル(観光資源、産業など)を組み合わせることで、オリジナルかつ効果的少子化対策をサポートする。
・ライフデザイン講座
・移住促進支援プログラム
・ローカル価値創造プログラム
　上記の講座•プログラム群(パッケージ)をもとに、地方特性に応じた独自施策を提案する。
　参考までにイオン(株)(URL http://www.aeon.info/)は卸売業•小売業で、本社を千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1に置き、電話番号は043-212-6000、代表者は岡田元也氏。上場は東証1部、資本金は1990億5400万円となっている。