“地域伝統の味”グレードアップ

新しいフナがこの秋に食卓へ
骨まで軟らか、おいしさ抜群

 水産試験場佐久支場が新たに開発した親ブナを、5月20日に養殖農家に“初”出荷する。新しい親ブナは、県水産試験場が体色、体形のよい仔ブナを選抜して育てることで、5年の歳月をかけて新たなフナを開発した。
 これまでの親ブナは、昭和40年代後半にヒブナから生まれた黒フナを選抜•改良した系統であるが、近年に生産した仔ブナに細い体形のものが混じるようになった。これを県水産試験場では体色、体形のよい仔ブナを選抜して育てることで、5年の歳月をかけて新たなフナを開発した。
 「骨が柔らかく、体形が丸みを帯びているのが特徴で、従来のものよりおいしくいただけます。今年の秋には是非ご賞味ください!」と水産関係者は話している。
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〈親ブナの出荷〉
 日時は5月20日(水)午前9時から12時まで、場所は水産試験場佐久支場(佐久市高柳282 、電話0267-62-0162)。出荷取扱者はJA佐久浅間さく南部営農センター(電話0267-62-8145)。
〈水田養殖フナの紹介〉
 親ブナに産ませた卵を、5月下旬から6月初旬にかけて水田へ放す。ふ化した稚魚は9月には5cm 程度の大きさまで育ち収獲となる。秋には地元のスーパー等の店頭で生きたままのフナが売られ、伝統的な郷土食として、丸ごと甘露煮や唐揚げなどに調理されて食べられている。
 この件のお問い合わせ先は水産試験場佐久支場(支場長)山本聡 (担当)小松典彦まで(電話0267-62-0162 FAX0267-64-1150)。
mail-new.png suisansaku@pref.nagano.lg.jp