伝統野菜に新たな選定候補

「信州伝統野菜認定委員会」
4月28日NOSAI長野会館で

 県では平成19年に「信州伝統野菜認定制度」を創設している。地域で育まれてきた伝統野菜のうち、一定の基準を満たすものを「信州の伝統野菜」として選定•認定している。現在の「信州の伝統野菜」選定71種類、伝承地栽培認定44種類、加工品使用承認38商品となっている。
 「信州伝統野菜認定委員会」は、4月28日(火)15:00〜17:00、NOSAI長野会館5階第一中会議室で行われる。審議内容は新たな選定候補(2品)。赤石紅にんにく(喬木村)は大正時代末期頃には富田地区を中心に作られていたとされる。形状はやや小ぶりで、外皮が赤紫色なのが特徴。辛味が強く、茎もおいしい。

1_赤石紅にんにく.jpg赤石紅にんにく

 また、志げ子なす(喬木村)は昭和30年頃、天龍村から種子をもらい栽培が始まったとされる。肉質は柔らかく、アクが少なく、なす焼き、漬物にするとおいしい。なお今回は書面による審査。6月、8月頃に現地調査を実施後、次回の認定委員会で再度審議する予定だ。

2_志げ子なす.jpg志げ子なす

 その他の審議内容は、(1)「信州の伝統野菜」伝承地栽培認定については<更新>4品目。ひしの南蛮(小諸市)、鈴ヶ沢うり(阿南町)、番所きゅうり(松本市)、常盤牛蒡(飯山市)。(2)「信州の伝統野菜」伝承地栽培認定証票使用については<更新>1商品で、ひしの南蛮ふくめ煮となっている。

3_ひしの南蛮.jpgひしの南蛮

 審査は公開で行われる。傍聴を希望される方はあらかじめ県園芸畜産課野菜・特産係へ電話(026-235-7228)又はメールでご連絡を。

 参考までに①長野県内で栽培されている野菜のうち、「来歴」「食文化」「品種特性」について一定の基準を満たしたものを「信州の伝統野菜」として選定している。②伝承地で一定の基準を満たした生産者グループが栽培する「信州の伝統野菜」を、伝承地栽培認定している。期間は3年間で継続には更新が必要だ。③伝承地栽培認定された伝統野菜を使用した加工品で、一定の基準を満たしたものに認定証票使用の承認を行っている。
 この件のお問合わせ先は県農政部園芸畜産課野菜•特産係(課長)伊藤洋人 (担当)本井浩まで(電話026-235-7228<直通> 026-232-0111<代表>内線3087 FAX026-235-7481)。

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