2022.06.26(月) |
<外食市場 5月の動向>「5類」への移行などで
需要回復傾向は続いているが、外食全体の売上げ
111.8%、19年比でも107.6%
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一般社団法人日本フードサービス協会(JF=ジェフ 本部東京都港区、近藤正樹会長)は協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2023年5月度の集計結果をまとめた。「外食産業市場動向調査」は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計し、従来の前年同月比に加えて2019年同月比も算出し掲載している。
5月の全体概況は、8日に新型コロナの位置づけが感染症法2類から5類へと移行し、コロナによる行動制限がなくなり、GW後半の月初から店内飲食の好調が続いた。帰省客、国内観光客、インバウンドともに消費が旺盛で、外食全体の売上げは111.8%、19年比でも107.6%となった。ただ前月同様に売上昨対比は上がっているものの、食材•エネルギー•物流•人件費等の上昇と人手不足による時短営業などが経営上のマイナス要因となっていることは否めない。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは110.4%、コロナ禍前の19年対比では120.5%となった。「洋風」は休日数が1日少ないことや相次ぐ価格改定からか客数にややマイナス影響が出たが、客単価増で売上げは堅調を維持し108.9%となった。
「和風」はコロナの5類移行でビルイン店舗の店内飲食が持ち直し、売上げ114.0%。「麺類」もGWに商業施設立地店舗の集客好調などもあり、売上げは114.3%となった。「持ち帰り米飯/ 回転寿司」は、回転寿司がGWの堅調に加え、都心部でインバウンド需要が好調、売上げ107.8%。「その他」は 「アイスクリーム」がファミリー需要を狙った大容量容器の販売キャンペーンを実施、売上げは108.8%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは前年比112.0%、19年比は97.8%となった。GWの好調に続いて、5類移行後の回復が持続したこともあり、売上げは「洋風」111.9%、「和風」114.1%、「中華」110.6%。「焼き肉」も月間の客足は好調で売上げ110.6%となったが、人手不足により営業時間短縮を余儀なくされているところもある。
パブ•居酒屋業態の「パブ•居酒屋」は、コロナの5類移行により団体等のやや大きめの宴会が少しずつ戻るなど、回復傾向が続き、前年比122.5%となった。しかし、コロナ禍でビジネス街•繁華街を中心に既存店舗の整理が進み、19年比では売上げ66.3%、店舗数68.5%となっている。
ディナーレストラン業態では、入国制限撤廃後にインバウンドの回復が続く中、5類移行後は団体客の宴会も少しずつ戻りはじめ、売上げは114.6%、19年比で97.3%となった。喫茶業態は価格改定後の客単価上昇に加え、5月8日以降はコロナ規制の事実上の撤廃により、各地でイベント再開が活発になり、売上げは118.8%となった。
この件のお問い合わせはJF事務局 松崎、亀島、石井まで(電話03-5403-1060)。