2022.03.25(金) |
<外食市場2月の動向>
まん延防止等重点措置の適用拡大
外食産業への影響も持続(JF)
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一般社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部東京都港区 赤塚保正会長)は協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査令和4年2月度の集計結果をまとめた。「外食産業市場動向調査」は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計し、従来の前年同月比に加えて一昨々年同月比も算出し掲載している。
2月の全体概況は、新型コロナ(オミクロン株)の新規感染が全国的に広がり、先月からのまん延防止措置は最大36都道府県へと適用が拡大した。外食の全体売上げは、大都市圏に緊急事態宣言が発令された前年同月と比べると104.8%となったが、FFを除く業態では需要の低迷傾向が続いており、全体売上げの一昨々年比は84.5%と、コロナ以前との差はまだ埋まらない。
業態別概況ではファーストフード業態のFFは、テイクアウトが生活スタイルとして定着しつつあり、売上げは前年比107.1%。「洋風」は物流の混乱によるフライドポテト供給の有無が各社の売上げに影響した面もあるが、持ち帰り全般が好調で売上げ113.0%となった。
「和風」は持ち帰りや月替わり商品等の好調で105.6%。「麺類」は原材料費高騰などによる価格改定もあり、全体売上げ102.1%となるも一昨々年比では71.3%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は「回転寿司」の恵方巻キャンペ ーンは比較的堅調であったが、緊急事態宣言下の昨年の好調には及ばず、売上げは98.9%。「その他」は「カレー」で営業時間短縮店舗が増加し、売上げは97.8%、一昨々年比で87.0%となった。
ファミリーレストラン業態のFRは、まん延防止措置の適用が全国的に拡大したことから売上げは前年を下回り99.3%、コロナ前の一昨々年比では 67.9%と低迷している。「洋風」「和風」は、感染者数が減少傾向に入った下旬には客足回復の兆しが見えたものの、まん延防止措置による営 業時間短縮、アルコール類提供の制限が響き、「洋風」は売上げ96.3%、「和風」は売上げ99.2%となり、一昨々年比ではそれぞれ61.1%、64.2%と足踏み状態だ。
「中華」はデリバリー対応店舗の増加やメディア露出が奏功し売上げ106.6%。「焼き肉」は営業時間短縮等により繁華街立地で落ち込みが見られたものの、店舗の増加などにより売上げは100.8%、一昨々年比では73.6%まで戻した。
パブ・居酒屋業態は、昨年も緊急事態宣言下にあったか、今年だけまん延防止措置が適用されたか、地域によって営業制限の度合いが異なり、企業の売上げ前年比にも差が出た。「パブ•居酒屋」全体では、休業店舗もあった昨年と比べると、売上げは108.8%とな ったが、店舗減少と営業制限の連続でコロナ禍前の一昨年比ではわずか22.7%である。「パブ•ビアホール」の売上げは123.0%と飛躍的に伸びたように見えるが、一昨々年比では27.8%だった。「居酒屋」も売上げ105.0%、一昨々年比21.4%に終わった。
ディナーレストラン業態は、まん延防止措置では酒類提供時間が緊急事態宣言下より1時間緩和された地域もあり、一部店舗では夜間の来客が昨年より増加し、売上げは101.9%。一方、同措置は全国的に広く適用されたことから、適用対象外でも自粛する地域も見られ、売上げはコロナ禍前の一昨々年の50.7%にとどまっている。喫茶業態は休業店舗が多かった昨年の反動で、売上げ104.0%となったが、ターミナル駅周辺の店舗の不調、不採算店の閉鎖などもあり、売上げの回復はまだ遠い。
この件のお問い合わせは、事務局の松崎、亀島、石井まで(電話03-5403-1060)。
2月の全体概況は、新型コロナ(オミクロン株)の新規感染が全国的に広がり、先月からのまん延防止措置は最大36都道府県へと適用が拡大した。外食の全体売上げは、大都市圏に緊急事態宣言が発令された前年同月と比べると104.8%となったが、FFを除く業態では需要の低迷傾向が続いており、全体売上げの一昨々年比は84.5%と、コロナ以前との差はまだ埋まらない。
業態別概況ではファーストフード業態のFFは、テイクアウトが生活スタイルとして定着しつつあり、売上げは前年比107.1%。「洋風」は物流の混乱によるフライドポテト供給の有無が各社の売上げに影響した面もあるが、持ち帰り全般が好調で売上げ113.0%となった。
「和風」は持ち帰りや月替わり商品等の好調で105.6%。「麺類」は原材料費高騰などによる価格改定もあり、全体売上げ102.1%となるも一昨々年比では71.3%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は「回転寿司」の恵方巻キャンペ ーンは比較的堅調であったが、緊急事態宣言下の昨年の好調には及ばず、売上げは98.9%。「その他」は「カレー」で営業時間短縮店舗が増加し、売上げは97.8%、一昨々年比で87.0%となった。
ファミリーレストラン業態のFRは、まん延防止措置の適用が全国的に拡大したことから売上げは前年を下回り99.3%、コロナ前の一昨々年比では 67.9%と低迷している。「洋風」「和風」は、感染者数が減少傾向に入った下旬には客足回復の兆しが見えたものの、まん延防止措置による営 業時間短縮、アルコール類提供の制限が響き、「洋風」は売上げ96.3%、「和風」は売上げ99.2%となり、一昨々年比ではそれぞれ61.1%、64.2%と足踏み状態だ。
「中華」はデリバリー対応店舗の増加やメディア露出が奏功し売上げ106.6%。「焼き肉」は営業時間短縮等により繁華街立地で落ち込みが見られたものの、店舗の増加などにより売上げは100.8%、一昨々年比では73.6%まで戻した。
パブ・居酒屋業態は、昨年も緊急事態宣言下にあったか、今年だけまん延防止措置が適用されたか、地域によって営業制限の度合いが異なり、企業の売上げ前年比にも差が出た。「パブ•居酒屋」全体では、休業店舗もあった昨年と比べると、売上げは108.8%とな ったが、店舗減少と営業制限の連続でコロナ禍前の一昨年比ではわずか22.7%である。「パブ•ビアホール」の売上げは123.0%と飛躍的に伸びたように見えるが、一昨々年比では27.8%だった。「居酒屋」も売上げ105.0%、一昨々年比21.4%に終わった。
ディナーレストラン業態は、まん延防止措置では酒類提供時間が緊急事態宣言下より1時間緩和された地域もあり、一部店舗では夜間の来客が昨年より増加し、売上げは101.9%。一方、同措置は全国的に広く適用されたことから、適用対象外でも自粛する地域も見られ、売上げはコロナ禍前の一昨々年の50.7%にとどまっている。喫茶業態は休業店舗が多かった昨年の反動で、売上げ104.0%となったが、ターミナル駅周辺の店舗の不調、不採算店の閉鎖などもあり、売上げの回復はまだ遠い。
この件のお問い合わせは、事務局の松崎、亀島、石井まで(電話03-5403-1060)。