2022.03.14(月

現存する日本最古のビヤホールの 
銀座ライオンビルが登録有形文化財
(建造物)として登録(サッポロビール)

   サッポロホールディングス(株)のグループ企業である、(株)サッポロライオン(東京都中央区、三宅祐一郎社長)は、1934年創建の「銀座ライオンビル」が令和4年2月17日付で、国の登録有形文化財(建造物)として登録されている。

1階•ビヤホール現在  

1階•ビヤホール竣工当時

6階現在 

6階竣工当時
■現存する日本最古のビヤホール■
 昭和9(1934)年4月8日、大日本麦酒(株)の本社ビルとして竣工した当ビルの1階にて、ビヤホールが開店した。ビル及びビヤホールの内装は、当時としては贅をつくし、工夫を凝らした造りとなっており、建築家を含め多くの人から絶大な賞賛を集めた。戦時中空襲により多くのビヤホールは焼失または疎開のため取り壊されたが、当ビヤホールは空襲を免れ、昭和20(1945)年9月11日から接収され進駐軍専用のビヤホールとなった。昭和27(1952)年1月に接収は解除され、再度一般のお客様もご利用いただけるようになり、現在に至っいている。
■登録の経緯■
 『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』は、現存する日本最古のビヤホールだ。6階宴会場の『銀座クラシックホール』も当時は会議室として使用され、現在ではパーティー会場や撮影等でご利用いただいている。
 創建当時から内装は殆ど同じままで、何度来店しても「いつも同じ姿で迎えてくれるビヤホール」「思い出が詰まっているビヤホール」として多くのお客様から愛され続け、本年4月8日(金)で創建88周年を迎える。80年以上もの間、銀座の歴史を伝える歴史的建造物として親しまれてきたことも、登録された経緯に影響していると考えられる。世代を超え愛され続けたビヤホールを誇らしく感じるとともに、今後もビヤホール文化の発信基地として生ビールを媒体とする食文化の向上と地域社会の発展に努めるとしている。

店内正面の大型ガラスモザイク壁画

ビヤホールライオン銀座七丁目店店内
■店舗データ
名称:銀座ライオンビル
員数:1棟
所在地:東京都中央区銀座七丁目9番20号
構造:鉄筋コンクリート造 地下1階~地上6階
              1階 ビヤホールライオン
              2階 ビヤ&ワイングリル 銀座ライオン
              3階 くつ炉ぎ•うま酒 かこいや
       4階 和食•うま酒 入母屋
       6階 銀座クラシックホール
公式HP:https://www.ginzalion.jp/shop/brand/lionginza7/
 
■内装コンセプトは「豊穣と収穫」■
 「天下一の建物に。後世まで残る日本を代表するビヤホールに」の想いを込められ作られた空間が銀座ライオンビル1階の『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』だ。「豊穣と収穫」がコンセプトのビヤホールには、その所々に豊かな実りを感じさせる大麦や葡萄がモチーフの装飾が施されている。店内に一歩入ると、その歴史と風格を感じる雰囲気から「まるで教会のようだ」との感想をいただく。
 店内正面の大型ガラスモザイク壁画には、ビール大麦を収穫する女性たちが描かれており、その中にはたわわに実った葡萄や、中央には愛や平和を象徴する「アカンサスの花」が描かれている。カウンターの両脇には静かに存在感を放つ噴水が据えられているが、ビルの老朽化にともない近年は使用していなかった。店内の赤レンガの壁は「豊かな実りをはぐくむ大地」をイメージしている。
   またホールの左右に並ぶ緑のタイルと天井に伸びる矢じり型の装飾からなる太い柱は「大麦」を表現している。店内を照らすのは、ビールの泡をイメージした水玉模様の照明や、葡萄の房をモチーフにしたシャンデリアだ。厨房機器など一部は時代に合わせ改良されているが、内装の殆どは創建当時の姿のまま残され、時代を超えて多くのお客様からご愛顧いただいている。

葡萄の房をモチーフにした照明

ビールの泡をイメージした照明 

豊かな実りをはぐくむ大地をイメージした店内の赤レンガの壁

大麦を表現した柱
   サッポロライオンでは、お客様に安心してご飲食をお楽しみいただくため、感染防止の取り組みを徹底し営業している。
 
   この件に関するお問い合わせは、サッポロライオンお客様相談窓口まで( 電話0120-848-136)。