2020.06.19(金)

新たに2つのストーリーが「日本遺産(Japan Heritage)」に

認定される。摩訶不思議な月景色「田毎の月」、レイラインが

つなぐ「太陽と大地の聖地」(上田・塩田平)

 
   日本遺産(Japan Heritage)として新たに、千曲市『月の都 千曲-姨捨の棚田がつくる摩訶不思議な月景色「田毎の月」』と上田市『レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~ 龍と生きるまち 信州上田•塩田平~』の2つのストーリーが認定された。
<ストーリーのタイトル>
   月の都 千曲-姨捨の棚田がつくる摩訶不思議な月景色「田毎の月」申請者(千曲市)
ストーリーの概要
   日本人の美意識を表す「月見」。中でも歴史的に文学や絵画 の題材となってきた「姨捨山に照る月」「田毎の月」は、日本を代表する月見の名所である。姨捨は地名の響きから棄老物語を語り伝えてきた。それは月見にちなむ文芸への遊び心を鼓舞する一方、棚田での耕作や伝統行事を通じて古老の知恵と地域の絆を大切にする教えを育んできた。すべての棚田に映る月影を1枚の浮世絵に表した歌川広重の摩訶不思議な「田毎の月」。そんな「古来の月見」や「月の都 千曲」が奏でる「新しい月見」に出かけよう。


「姨捨の棚田」(構成文化財)
 
<ストーリーのタイトル>
 レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田•塩田平~申請者(上田市)
ストーリーの概要
   独鈷山と夫神岳から扇状に開ける地•塩田平は、古来「聖地」 として多くの神社仏閣が建てられている。山のふもとにある信州最古の温泉といわれる別所温泉、「国土•大地」を御神体とする「生島足島神社」「大日如来•太陽」を安置する「信濃国分寺」は、1本の直線状に配置され、レイラインをつないでいる。 夏至と冬至に鳥居の中を太陽の光が通り抜け、神々しくぬくもりのある輝きを享受できるのだ。先人たちがこの地が特別であると後世に伝えようと遺した様々な仕掛けは今も訪れる人びとにパワーをチャージさせる。

安楽寺八角三重塔(構成文化財)        ©岡田光司


<日本遺産(Japan Heritage)について>
   地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化•伝統を語るストーリーを文化庁が認定。平 成27年度から認定を行い、今年度認定分を含めて全国で104 件(県内4件)が認定された。
 
   この件のお問い合わせは長野県教育委員会事務局 文化財•生涯学習課 文化財係 (課長)小林司 (担当)新津尚治まで(電話026-235-7441<直通>  026-232-0111<代表>内線4428  FAX026-235-7493  E-mail bunsho@pref.nagano.lg.jp)。