2020.02.25(火) |
<外食市場1月の動向> 年始需要とFFの好調に支えられ 売上げは前年を上回る |
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1月の全体概況は、記録的な暖冬により全国的に雪が少なく、客足にプラスとなったことに加え、引き続き好調なFF業態に牽引され、売上げは101.9%と前年を上回った。いま不安視されている新型コロナウイルスについては、一部で月末に影響が出始めたものの、外食への影響はまだ限定的であった。
業態別概況はファーストフード業態の全体売上げは103.5%と前年を上回った。「洋風」は期間限定商品の好調やお得なランチメニューのレギュラー化が奏功したところもあり、売上げは104.1%。「和風」は引き続き定食メニューの好調やトッピングの提案等で定番商品も好調、売上げ104.2%となった。
「麺類」は肉の増量メニューなど各種キャンペーンが奏功し、売上げ102.7%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、回転寿司の年末年始の持ち帰り需要が好調で単価上昇、売上げは101.5%。「その他」は「アイスクリーム」がアイスケーキのキャンペーンで好調、「カレー」もこれまでの価格改定などで単価上昇、売上げ102.3%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは100.2%と前年をわずかに上回った。「洋風」と「和風」は、引き続き禁煙店舗の増加や営業時間短縮により客数減も見られたが、「洋風」の一部では回復傾向の店舗も見られ、売上げは「洋風」99.4%、「和風」96.2%。「中華」は各種キャンペーンやテイクアウト、デリバリーの好調により、売上げは103.8%。「焼き肉」は年始需要の好調と店舗増で、売上げは105.0%となった。
パブ•居酒屋業態では 、 飲酒業態は金曜日が1日多い曜日回りのうえ、飲酒需要の多い月末が金曜日、しかも暖冬傾向というプラス要因がはたらき客足が堅調で、「パブ•ビアホール」の売上げは99.9%、「居酒屋」の売上げは101.2%となった。
ディナーレストラン業態では、デイナーレストランも雪が少なかった天候や、曜日回り、年始需要の好調などで、売上げは102.3%となった。喫茶業態は商業施設立地の店舗の不調や、年始に店休や営業時間短縮により客数が伸び悩むところが見られたものの、価格改定などで単価が上昇しており、売上げは101.3%となった。