2019.12.04(水) 諏訪保健所管内でカンピロバクターの 食中毒が発生、グループ内で調理した 加熱不十分なやきとり等を食べて発生 |
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諏訪保健所管内でカンピロバクターによる食中毒が発生した。患者は1グループ8名中の2名で、グループ内で調理した加熱不十分なやきとり等を食べた。なお患者は全員快方に向かっている。
この食中毒は11月20日、茅野市内の医療機関から「当院に下痢等を呈した2名の患者が受診し、臨床症状等からカンピロバクター食中毒の可能性がある」旨の連絡があった。
諏訪保健所による調査によると、患者は1グループ8名中の2名(茅野市在住)で、11月18日午前8時頃から水様下痢、発熱、腹痛などの症状を呈していた。
患者は11月15日にこのグループ内で調理した加熱不十分なやきとり等を共通して喫食していたこと、医療機関が行った検査により患者便からカンピロバクターが検出されたこと(松本保健所で実 施した検査においてもカンピロバクターと確認)、患者の症状はカンピロバクターによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、諏訪保健所はこのグループで調理した加熱不十分なやきとりを原因とする食中毒と断定した。
カンピロバクターによる食中毒(特徴)は、鶏肉はカンピロバクターに高率に汚染されている可能性があり、カンピロバクターは少量の感染でも発症を起こす。症状は潜伏期間が1~7日で下痢、腹痛、発熱などを起こす。まれに手足のしびれや筋力の低下などの後遺症が現れる「ギラン•バレー症候群」を発症する場合がある。予防方法は鶏肉などは中心部まで十分に加熱調理し、生や加熱不十分な状態では食べないことだ。
参考までに患者が喫食した主なメニューは、鶏レバー串(加熱不十分)、ねぎま串等であった。長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、令和元年度13件470名(うち長野市)2件3名、平成30年度17件194名(うち長野市)6件51名となっている。
この件のお問い合わせは諏訪保健所 食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)森山秀一郎 (課長)松澤 淑美 (担当)牧田美保子まで(電話0266-57-2929<直通> 0266-57-6000<内線2250) FAX0266-57-2953 E-mail suwaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。