2019.10.25(金)

<外食市場9月の動向>

商業施設などでの駆け込み需要が

外食の客足にプラス、売上は前年上回る


   9月の全体概況は大型台風の上陸で大きな被害があったが、前年より晴れの日が多く全国的に気温も高くなり、消費増税前の商業施設での駆け込み需要と相まって、外食の客足も伸びFFを中心に好調、全体の売上げは104.0%と前年を上回った。
   業態別概況はファーストフード業態の全体売上げは106.8%と前年を上回った。洋風はお得なセットメニューや期間限定の新商品等の好評により客数が大幅に伸び、売上げは109.7%となった。
和風は季節商品、定食メニューともに好調で、売上げ104.5%。麺類は期間限定フェアの開催やメディア露出の効果で、売上げ106.0%。持ち帰り米飯•回転寿司は、回転寿司が連休期間などの集客好調で売上げ103.1%であった。
   その他はカレーが曜日周りの影響などで客数が振るわなかったものの、アイスクリームがこれまでの価格改定による単価上昇や、お得なキャンペーンの好評で売上げは102.7%となった。
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは101.3%と前年を上回った。洋風と和風は各社まちまちで、引き続き客数が振るわなかったところがあったものの、フェア品などの好調で客単価は上昇、売上げは洋風100.4%、和風98.6%。中華はポイントカードのキャンペーンの推進などで、売上げは104.9%。焼き肉は月末にかけて集客堅調、売上げは104.2%と前年を上回った。
   パブ•居酒屋業態は大型台風の影響もあったが、パブ•ビアホールは気温の高い気候の中でビアガーデンが好調だった。また一部ではラグビーW杯の開催で訪日客も含めて客数が増え、売上げ111.1%。居酒屋は店舗減に加え、引き続きお盆以降の集客が振るわず、売上げは96.4%となっ
た。
   ディナーレストラン業態は前半の厳しさを後半の連休で挽回、一部では消費増税前の駆け込み需要もみられ、売上げは102.1%となった。喫茶業態は前年より気温が高くアイスドリンクが好調であったことに加え、キャッシュレス促進キャンペーンなどにより、客数と客単価が上昇、売上げは108.9%となった。