2019.09.25(水)

<外食市場8月の動向>

曜日周りとFFの堅調で

売上げは前年を上回る


   8月の全体概況は台風の上陸や集中豪雨もあったが、土日祝日の合計が前年より2日多い曜日周りと、梅雨寒の前月から一転、気温が上昇したこと等からFFなどを中心に客足堅調となった。季節メニューの投入や、メニュー価格の改訂等で客単価も上昇傾向が続いており、全体の売上げは103.4%と、2ヵ月ぶりに前年を上回った。
   業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは105.1%と前年を上回った。「洋風」は、引き続きお得なランチ商品や期間限定商品等の好調に加え、スパイスの効いたメニュー等で新規顧客を獲得、客数•客単価ともに上昇し、売上げは104.5%となった。
   「和風」は子供を対象にした割引キャンペーンが夏休みのファミリー需要を捉え集客好調、客単価も上昇し、売上げは106.3%。「麺類」は引き続き期間限定商品等が好調で、売上げは104.6%となった。
   「持ち帰り米飯•回転寿司」は、回転寿司が夏休みのファミリー需要好調で、売上は104.0%。「その他」は、「アイスクリーム」がこれまでの価格改定による単価上昇に加え、気温上昇のなかアニメキャラクターとのコラボキャンペーンが好調で、売上げは107.5%となった。
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは101.9%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は有利な曜日周りにもかかわらず、禁煙店舗の増加が客足に影響したところもあり、引き続き客数が振るわず、「和風」は売上げ98.1%、「洋風」は100.4%となった。
   「中華」は、子供を対象にしたスタンプラリー等の販促効果により、売上げは103.8%。「焼き肉」は、休日の集客が多い業態特性もあり、売上げは110.0%と大幅に前年を上回った。
   パブ•居酒屋業態では、飲酒業態はビアガーデンを中心に猛暑で売上げが伸び、「パブ・ビアホール」は売上げ104.6%。「居酒屋」は店舗数減少に加え、お盆以降の集客が振るわず、売上げは98.1%となった。
   ディナーレストラン業態は、お盆期間の集客好調と新店効果により、売上げは103.5%となった。喫茶業態は季節のドリンクメニューの好調と、価格改定を導入する店舗の増大で、客単価が上昇、売上げは106.1%となった。