2019.07.25(木)

<外食市場6月の動向>

ファーストフード好調で

売上げ前年を上回る!


   6月の全体概況は日曜日が1日多い曜日周りに支えられ、特に各種キャンペーン等が奏功したFFが好調に推移した。また、引き続き季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇したことで、全体の売上げは103.4%と34ヵ月連続して前年を上回った。
   業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは105.7%と前年を上回った。「洋風」は、お得な創業記念商品や期間限定商品等の好調で客数•客単価ともに上昇し、売上げは107.9%となった。
   「和風」もテイクアウトの値引き、季節メニューや定食メニューの好調などで客数•客単価ともに上昇、売上げ104.6%。「麺類」は期間限定商品の投入やCM投下量の増加等で客数が増加、売上げ107.6%となった。
   「持ち帰り米飯•回転寿司」は、回転寿司の好調や、比較的高価格の食材を投入した弁当単価の上昇などにより、店舗減の中、売上げ100.1%。「その他」は「アイスクリーム」が梅雨明けの早かった昨年の反動で客数減となったが、客単価の上昇により売上げ101.1%となった。
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは101.8%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は、休日が1日多かったにもかかわらず客数振るわず、店舗の減少傾向もあり、売上げは「洋風」99.6%、「和風」99.5%と前年を下回った。「中華」はメニューのリニューアルやご当地グルメのフェア等で引き続き集客好調、売上げは108.0%。「焼き肉」も引き続きファミリー層の支持で好調を維持、売上げは106.7%となった。
   パブ•居酒屋業態では、飲酒業態は金曜日が1日少ない曜日周りや、梅雨明けが早かった昨年の反動により、客数はマイナスであった。「パブ・ビアホール」は昨年のサッカーW杯の反動や、天候不順によるビアガーデンの不調などで客数が減り、売上げ94.9%。「居酒屋」は店舗減もあり売上げは98.0%となった
   ディナーレストラン業態は、日曜日が多い曜日周りでおおむね堅調に推移。高価格帯の新店効果もあり、店舗減の中でも売上げは102.4%となった。喫茶業態は、昨年と比べ最終週の気温が低かったことなどから客足に影響が出たものの、春の価格改定等で客単価が上昇し、売上げは101.3%となった。