2019.06.25(火) |
<外食市場5月の動向> GWの休日数増で 売上は前年を上回る |
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5月の全体概況は、GW後半の6連休から始まり、昨年と比べて休日が2日多かったこともあり、連休期間中は堅調に推移した。連休後はその反動による節約志向などで客足は鈍ったものの引き続き、季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇、全体の売上げは103.1%と33ヵ月連続して前年を上回った。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは103.9%と前年を上回った。「洋風」は、改元の祝賀ムードの中、過去の人気商品の再登場や新商品の投入などで客単価が上昇し、売上げは104.2%となった。
「和風」はサイドメニューの価格改定、定食メニューの好調等で客単価上昇、売上げ104.9%。「麺類」は携帯会社とのコラボキャンペーンにより客数が大幅に増加し、売上げ107.2%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、長い休日で日常使いの弁当等が苦戦したものの、回転寿司が好調に推移したため、店舗減の中で売上げは102.3%となった。「その他」は「カレー」が連休期間中に一部店舗で休業日を設けたこと、「アイスクリーム」の会員アプリ入会キャンペーンが思ったほど振るわなかったことなどで、売上げ95.4%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは103.4%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は、GW後の節約志向などもあり客数が減少するも、フェアメニューの好調等で客単価が上昇し、売上げは「洋風」101.9%、「和風」101.0%。「中華」はテレビ露出の影響と連休期間中の集客好調により、売上げは108.4%。「焼き肉」もGWのファミリー需要等が好調で、売上げは106.3%となった 。
パブ•居酒屋業態の飲酒業態では、長い休日がビジネス街の客足に影響したが、繁華街ではプラスに働き客数を押し上げた。客足は連休明けに鈍ったが月末には回復し、店舗減の中でも売り上げは「パブ・ビアホール」101.5%、「居酒屋」100.2%とともに前年を上回った。
ディナーレストラン業態は、連休期間中の堅調な推移で、店舗減の中、売上げは100.9%となった。喫茶業態の前月同様、連休期間中はビジネス街で営業時間を短縮する店もあり、客数は前年を下回ったが、季節のドリンクメニューの投入や価格改定等で客単価が上昇、売上げは102.3%となった。