2017.09.25(火) |
<外食市場8月の動向> 雨天少なく客数堅調に 客単価上昇で売上は前年を上回る |
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8月の全体概況は台風の上陸や集中豪雨、猛暑など、マイナス面もあったが、東京などで長雨の続いた前年と比べると雨天日が少なく、全体の客数は101.0%となった。加えて価格改定や各社各様のキャンペーン、季節メニューの訴求等による客単価の上昇が続いており、全体売上げは102.9%と、24ヵ月連続して前年を上回った。
業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは103.1%と前年を上回った。「洋風」はディナー時間帯のキャンペーンやお得なランチセット、季節商品などが好調で売上げは104.1%。「和風」は夏休みの子どもを対象にしたクーポン配布やアルコール類のキャンペーンなどが奏功し、客数•客単価ともに堅調、売上げ104.7%となった。
「麺類」は猛暑で客足は伸びなかったが店舗増などで売上げは100.6%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、店舗ごとの販売企画が奏功したところがあった他、価格改定による単価上昇で、売上げは102.7%。「その他」では「アイスクリーム」がゲームアプリとのコラボで大幅に伸びた昨年の反動で、売上げは98.5%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは102.5%と前年を上回った。業種別では「洋風」は専用のスマホアプリの活用で店内販売、デリバリーともに好調のところ、デザート販売が奏功し客単価が上昇したところなどがあり、売上げは101.2%となった。
「和風」は猛暑の中、提供メニューの違いが明暗を分けたが、全体では客単価上昇で売上げは101.0%。「中華」はキャンペーン効果に加えメディア露出などで客数が増え、売上げは105.7%。「焼き肉」は夏休みやお盆の帰省需要を取り込み集客好調、売上げ105.9%と21ヵ月連続して前年を上回った。
パブ•居酒屋業態では、飲酒業態は金曜日が1日多い曜日周りや比較的安定した天候などで、好調となった。「パブ・ビアホール」は創業イベントなどが好調で、売上げは101.4%。「居酒屋」はお盆時期の集客が堅調で、売上げは102.1%となった 。
ディナーレストラン業態は各社まちまちだが、大型の新店効果とお盆需要が牽引し、売上げは104.2%となった 。 喫茶業態は猛暑で冷たいドリンクやかき氷など季節メニューが好調で、客単価上昇、売上げは101.2%となった。