2017.06.07(木) |
上高井郡内の飲食店で アニサキス(寄生虫)による 食中毒が発生に! |
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7日に長野保健所は、上高井郡内の飲食店を食中毒の原因施設と断定し、この施設の営業者に対し平成30年6月7日の1日間の営業停止を命じた。患者は6月2日にこの施設で食事をした1グループ3名中の1名(中野市在住)で、患者が受診した医療機関において患者の胃内から寄生虫のアニサキスが摘出された。なお、患者はすでに回復している。
この食中毒は平成30年6月6日、健康福祉部食品•生活衛生課に患者から「飲食店で食事をした後、腹痛があり、医療機関を受診したところ、アニサキス症との診断を受けた」旨の連絡があった。
長野保健所による調査結果によると、患者は6月2日に当該施設で食事をした1グループ3名中の1名で、6月3日午前6時頃から腹痛の症状を呈していた、医療機関による内視鏡検査で患者の胃内からアニサキスが摘出された、患者の症状はアニサキスによる食中毒の症状と一致していた、患者が5月31日以降で海産魚介類の生食をしたのは当該施設だけであった、医師から食中毒の届出があった以上のことから、長野保健所はこの施設の食事を原因とする食中毒と断定した。
参考までに患者へ提供された主なメニューは、シメサバ、焼き鳥、揚げナス、厚揚げ、モツ炒め、チャーシュー等であった。長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成30年度(うち長野市))3件)1件)34名(1名)、平成29年度(うち長野市)16件(6件)419名(184名)となっている。
<アニサキスによる食中毒の特徴>
アニサキスは海産魚介類や海産哺乳類に寄生する寄生虫。アニサキス食中毒の原因となるのはこの幼虫で、サバやイカなどの内臓や筋肉に寄生している。アニサキス幼虫を生きたまま摂取すると、胃壁や腸壁に侵入することがありアニサキス症をおこす。
<アニサキスによる食中毒の症状>
潜伏期間は早いもので1時間、遅いもので36時間だが、約7割は8時間以内に発症する。症状は、激しい胃痛、吐き気、嘔吐等だが、胃壁等に侵入している虫体を取り除けば回復する。
<主な原因食品>
魚介類(サバ、アジ、イカ、サンマ等)の刺身のほか、酢漬けや醤油漬けも原因食品となる。
<予防方法>
アニサキスは-20°Cで24時間以上の冷凍で死滅する。魚を調理する際は明るい所で行い、寄生虫がついていないかよく確認する。アニサキスは魚の内臓に寄生することが多いので、生食するときは内臓を除去する。アニサキスは加熱に弱いので、魚介類は中心部までよく加熱する。調理の際は細かく切る、よく噛んで食べるなどの方法も有効だ。
この件のお問い合わせは長野保健所食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)油井法典 (課長)今村睦 (担当)阿部理恵まで(電話026-225-9065<直通> FAX026-225-9105 E-mail nagaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。