2017.05.25(金) |
外食市場4月の動向 客単価は上昇する! 売上は前年を上回る |
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4月の全体概況は、花見需要のピークが3月に早まったことで、持ち帰り米飯/回転寿司、FR、居酒屋などに集客の影響が見られたが、最近の価格改定の傾向や高単価商品の好調などにより客単価上昇が続いており、全体売上げは101.8%と20ヵ月連続して前年を上回った。
業態別概況は、ファーストフード業態の全体売上げは102.1%と前年を上回った。「洋風」は定番商品をアレンジした新商品が牽引し、客数•客単価ともに上昇、売上げは103.4%。「和風」は原料高による価格改定等で客単価の上昇が続いており、売上げは104.1%。「麺類」は店舗増と客単価の上昇により売上げ103.5%となった。
「持ち帰り米飯•回転寿司」は、花見需要のピークが3月に前倒しとなり客足に影響したものの、価格が高めの商品の投入が奏功し客単価が上昇、売上げは100.1%。「その他」は携帯会社とのコラボキャンペーンの規模を縮小した「アイスクリーム」が昨年ほどの集客に至らず、売上げは91.2%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは101.7%と前年を上回った。業種別では、「洋風」は引き続き店舗限定の特別メニューや高付加価値メニューが好評で客単価が上昇し、売上げ100.5%。「和風」は花見需要の前倒しなどが影響し、売上げ99.3%。「中華」は引き続きお客様感謝キャンペーンによる集客増で売上げは106.1%。「焼き肉」は根強い肉ブームに加え、メディア露出による集客効果などで売上げは好調を維持、105.7%と17ヵ月連続して前年を上回った。
パブ•居酒屋業態の飲酒業態は、歓迎会需要などがあったものの、引き続く店舗減少に加え、花見需要のピークが3月に早まり客数に影響、売上げは前年を下回り96.7%。「パブ・ビアホール」は、新社会人等の若年層のグループ需要をとらえたところもあり、売上げは100.6%。「居酒屋」は店舗減少に加えて、低中価格帯の店ではFF•FRの酒販売やコンビニとの競争もあり、売上げは95.7%となった。
ディナーレストラン業態は歓迎会需要や大型商業施設への出店などが好調で、売上げは104.0%となった。喫茶業態は季節のドリンク、高単価のフェアメニュー、大きめのドリンクなどが奏功し客単価が上昇、売上げは103.2%となった。