9月の全体概況は、各社それぞれの期間限定フェアや販促キャンペーンが奏功し、FFは洋風と麺類が好調なことから売上げは104.1％、ＦＲはフェア品などが好調で客単価上昇した。売上げは102.6％となり、外食全体の売上げは103.3％と13カ月連続で前年を上回った。

　業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは104.1％と前年を上回った。「洋風」はご当地メニューキャンペーンや季節メニューなどが奏功し、売上げは105.9％と好調だ。「和風」は晩御飯メニューの訴求や定食類が好調で客単価上昇、売上げは102.8％となった。
　「麺類」はグループ内での異業種共通割引キャンペーンなどが好評で集客アップ、売上げは106.2％。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、回転寿司で価格が高めの商品を増やしている影響で客単価上昇も、店舗減から売上は99.9%。「その他」は「カレー」で期間限定メニューなどが客単価を押し上げ、売上げは101.0%となった。
　ファミリーレストラン業態の全体売上げは102.6％と前年を上回った。業種別では「洋風」は引き続き高単価のフェアメニューやサイドメニューの販促で客単価が上昇、売上げは101.7％、「和風」は宴会客の集客などで客単価が上昇も、店舗減もあり売上げは98.7％となった。
　「中華」はポイントアップキャンペーンなどで客単価が上昇、売上げ103.3％。「焼き肉」は根強い肉ブームに下支えされて、フェア等の集客が好調で、売上げは111.7％となった。
　パブ•居酒屋業態では飲酒業態は各社まちまちで、「パブ•ビアホール」はクジ引きやポイントアップキャンペーンなどの集客努力もあり、売上げは100.7％となった。「居酒屋」は回復傾向にある店もあるが、依然として店舗減の影響が強く、売上げは98.9％となった。
　ディナーレストラン業態では台風が客足に影響した店もあったが、季節限定メニューのキャンペーン等が好評なところもあり、売上げは105.5％となった。喫茶業態は国産食材をアピールした期間限定メニューが客単価上昇に寄与し、売上げは101.7％となった。