7月の全体概況は、九州北部や秋田県など日本海側で局地的豪雨に見舞われ各地で災害が発生したが、太平洋側ではおおむね梅雨前線の影響が少なく暑い晴れの日が続いたことから、全体の客足は伸び、全体売上げは103.0％と11カ月連続で前年を上回った。

　業態別概況のファーストフード業態は、全体売上げは104.4％と前年を上回った。「洋風」は各社まちまちであったものの、夏限定商品や他業種とのコラボキャンペーンが好評で、売上げは104.4% となった。
　「和風」は健康志向のセットメニューや定食メニューで客単価上昇、売上げは104.0% 。「麺類」は季節メニューが好調で客単価が上昇、店舗数増もあり、売上げは107.8% 。「持ち帰り米飯•回転寿司」は引き続き価格が高めの商品を増やした回転寿司で客単価上昇、売上げ101.1%となった。「その他」はカレーが昨年末の価格改定で引き続き客単価上昇、売上げは103.0 %となった。
　ファミリーレストラン業態の全体売上げは102.3％と前年を上回った。業種別では「洋風」は引き続きディナー時間帯の集客好調で売上げ102.6％、「和風」は鰻など季節メニューが好調なところがあったものの、店舗数減もあり売上げ97.9％。「中華」はお得な会員カードキャンペーンなどが奏功し売上げ103.6％。「焼き肉」は引き続き、肉の日(29日)イベントや夏メニューの訴求で集客が伸び、売上げは106.8％となった。
　パブ•居酒屋業態では、飲酒業態がここ数カ月回復傾向が続いていたが、７月は金曜日が少ない曜日回りや店舗減少の影響もあり、売上げは97.3％と３カ月ぶりに前年を下回った。「パブ•ビアホール」は、暑い日が多かったことからビアガーデンなど季節店舗が好調、売上げ101.5%となった。「居酒屋」は店舗減の影響が強く、売上げは96.1％となった。
　ディナーレストラン業態では、７月は前月に続き各社まちまちであったが、予想外の高温で客足が伸びたところ、夏メニューが好調だったところもあり、売上げは103.4％となった。喫茶業態は、暑い日が続いたところではアイスドリンクの新商品やサイズアップキャンペーンなどが好調、プリペイドカードのポイントアップキャンペーンなどとあいまって、売上げは102.4％となった。