2017.04.07(金)

有毒植物の誤食に注意しましょう
山菜と間違えて有毒植物である
スイセンやバイケイソウ食べ食中毒

  「山菜採り」のシーズンを迎えた。昨年県内では、山菜と間違えて有毒植物であるスイセンやバイケイソウを食べたことによる食中毒が3件(患者数17人)発生している。山菜採りをする際には、以下の3つのポイントに注意しよう。
 
〈有毒植物による食中毒防止のポイント〉
 1. よくわからない植物は、絶対に「採らない、食べない、売らない、人にあげない」(新芽や根だけで種類を見分けることは困難)
2.食べられる山菜の「特徴を完全に覚える」(専門家の指導等により、山菜の正しい知識及び類似する有毒植物との鑑別法をマスターしましょう)
3.身近な植物をむやみに食べない(身近な植物でも、スイセン、スズラン、フクジュソウ、レンゲツツジ、アジサイなど有毒成分を含むものがあるので、むやみに食べることはやめましょう)
 
•もし、食中毒だと思ったら、すぐに医師の診察を受けましょう。食べたものが残っている場合は、受診の際、お持ちください。
・長野県では薬草(山野草)に関する知識の豊富な方を「薬草指導員」として登録しています。
•「薬草指導員」に相談したい場合は、保健福祉事務所(保健所)が窓口となりますのでお尋ねください。
 代表的な山菜と有毒植物の鑑別方法や注意喚起に関する情報は以下のアドレスを参考に。長野県ホームページ :  http://www.pref.nagano.lg.jp/yakuji/kenko/iryo/yakubutsu/yudoku.html
厚生労働省ホームページ : http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yuudoku/
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122955.html
【参考資料】長野県内の有毒植物による食中毒発生状況(昭和51年〜平成28年)
県内の有毒植物による食中毒は、昭和51年から平成28年までの間に18件(患者数67名)発生している。その内訳は下表のとおり。「バイケイソウ、コバイケイソウ」が4件(患者数12名)、「ハシリドコロ」が4件(患者数9名)、「トリカブト」が3件(患者数16名)等となっており、いずれも食べられる山菜や野草だと思い、これらの有毒植物を食べたことにより発生している。

 
〈間違えやすい植物の例〉

 

 
 この件のお問い合わせは県健康福祉部 食品•生活衛生課 食品衛生係 (課長)清澤哲朗 (担当)久保田耕史まで(電話026-235-7155<直通> 026-232-0111<内線2658> FAX026-232-7288
E-mail  shokusei@pref.nagano.lg.jp)。