2016.12.16(金) |
上伊那郡の寿司店で |
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伊那保健所は16日、上伊那郡内の寿司店を食中毒の原因施設と断定し、この施設に対し平成 28年12月16日の1日間の営業停止を命じた。
患者(伊那市在住)は、12月13日にこの施設で調理された寿司の盛り合せを購入し、自宅で喫食した1グループ4名中の1名で、患者が受診した医療機関において患者の食道から寄生虫のアニサキスが摘出された。なお患者は快方に向かっている。
この食中毒は12月15日、患者家族から「家族が12月14日午前1時半頃から腹痛を呈し、痛みが治まらなかったため 12月15日に医療機関を受診したところ、アニサキスが摘出された」旨の連絡があった。
伊那保健所による調査結果によると、患者は12月13日に当該施設で調理された寿司の盛り合せを購入し、自宅で喫食した1グル ープ4名中の1名で、12月14日午前1時半頃から腹痛及び発熱の症状を起こしていた。
医療機関による内視鏡検査で患者の食道からアニサキスが摘出されたこと、患者の症状はアニサキスによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、伊那保健所はこの施設で調理された寿司の盛り合せを原因とする食中毒と断定した。
参考までに寿司の盛り合せの主な内訳は、イカ、キンメダイ、タイ、ウニ、ホタテ、ツブガイ、アカガイ、生シラス、 マグロ(赤身、中トロ、大トロ)、イクラ、カニ、蒸しエビ、厚焼玉子などであった。
長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成28年度(うち長野市)13件(4件)153名(23名)、平成27年度(うち長野市)10件(1件)207名(1名)となっている。
アニサキスによる食中毒の特徴はアニサキスは海産魚介類や海産哺乳類に寄生する寄生虫。アニサキス食中毒の原因となるのはこの幼虫で、サバやイカなどの内臓や筋肉に寄生している。アニサキス幼虫を生きたまま摂取すると、胃壁や腸壁に侵入することがありアニサキス症をおこす。
症状は潜伏期間は早いもので1時間、遅いもので36時間だが、約7割は8時間以内に発症する。症状は激しい胃痛、吐き気、嘔吐等だが、胃壁等に侵入している虫体を取り除けば回復する。
主な原因食品は魚介類(サバ、アジ、イカ、サンマ等)の刺身のほか、酢漬けや醤油漬けも原因食品となる。
予防方法は•アニサキスは加熱に弱いので魚介類は中心部までよく加熱する。•アニサキスは-20°Cで24時間以上の冷凍で死滅する。•アニサキスは魚の内臓に寄生することが多いので、生食するときは内臓を除去する。•調理の際は細かく切る、よく噛んで食べるなどの方法も有効。•魚を調理する際は明るい所で行い、寄生虫がついていないかよく確認する。
この件のお問い合わせは伊那保健所 食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)小池洋輔 (課長)吉田徹也 (担当)北條博夫まで(電話0265-76-6839<直通> 0265-78-2111<内線2141> FAX0265-76-6886)。
inaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp
患者(伊那市在住)は、12月13日にこの施設で調理された寿司の盛り合せを購入し、自宅で喫食した1グループ4名中の1名で、患者が受診した医療機関において患者の食道から寄生虫のアニサキスが摘出された。なお患者は快方に向かっている。
この食中毒は12月15日、患者家族から「家族が12月14日午前1時半頃から腹痛を呈し、痛みが治まらなかったため 12月15日に医療機関を受診したところ、アニサキスが摘出された」旨の連絡があった。
伊那保健所による調査結果によると、患者は12月13日に当該施設で調理された寿司の盛り合せを購入し、自宅で喫食した1グル ープ4名中の1名で、12月14日午前1時半頃から腹痛及び発熱の症状を起こしていた。
医療機関による内視鏡検査で患者の食道からアニサキスが摘出されたこと、患者の症状はアニサキスによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、伊那保健所はこの施設で調理された寿司の盛り合せを原因とする食中毒と断定した。
参考までに寿司の盛り合せの主な内訳は、イカ、キンメダイ、タイ、ウニ、ホタテ、ツブガイ、アカガイ、生シラス、 マグロ(赤身、中トロ、大トロ)、イクラ、カニ、蒸しエビ、厚焼玉子などであった。
長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成28年度(うち長野市)13件(4件)153名(23名)、平成27年度(うち長野市)10件(1件)207名(1名)となっている。
アニサキスによる食中毒の特徴はアニサキスは海産魚介類や海産哺乳類に寄生する寄生虫。アニサキス食中毒の原因となるのはこの幼虫で、サバやイカなどの内臓や筋肉に寄生している。アニサキス幼虫を生きたまま摂取すると、胃壁や腸壁に侵入することがありアニサキス症をおこす。
症状は潜伏期間は早いもので1時間、遅いもので36時間だが、約7割は8時間以内に発症する。症状は激しい胃痛、吐き気、嘔吐等だが、胃壁等に侵入している虫体を取り除けば回復する。
主な原因食品は魚介類(サバ、アジ、イカ、サンマ等)の刺身のほか、酢漬けや醤油漬けも原因食品となる。
予防方法は•アニサキスは加熱に弱いので魚介類は中心部までよく加熱する。•アニサキスは-20°Cで24時間以上の冷凍で死滅する。•アニサキスは魚の内臓に寄生することが多いので、生食するときは内臓を除去する。•調理の際は細かく切る、よく噛んで食べるなどの方法も有効。•魚を調理する際は明るい所で行い、寄生虫がついていないかよく確認する。
この件のお問い合わせは伊那保健所 食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)小池洋輔 (課長)吉田徹也 (担当)北條博夫まで(電話0265-76-6839<直通> 0265-78-2111<内線2141> FAX0265-76-6886)。