2015.06.25(木) |
平成26年度「長野県食品衛生
監視指導計画」の実施結果!
3つの基本方針に基づき監視指導
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長野県では食品衛生法に基づき県が行う食品衛生に関する監視又は指導の計画について、年度ごとに、策定内容及び実施結果の公表をしている。
平成26年度については食品の安全性の確保と県民の健康の保護を図るために「食品の安全を見守ります」(食品を取り扱う施設への立入検査と県内に流通している食品の検査)、「衛生管理を支援します」(食品事業者が行う自主的な衛生管理の実施促進と人材の育成)、「県民と共に進めます」(県民の皆様との積極的な意見の交換と迅速かつ正確な情報提供)の3つの基本方針に基づき監視指導を実施し、その結果をまとめている。
「食品の安全を見守ります」
◆食品を取り扱う施設への立入検査状況
保健所の食品衛生監視員が行った立入検査の実施状況(PDF:102KB)
計画では食品衛生法に基づく営業許可が必要な施設20,431件及び学校•保育所などの給食施設699件を立入検査することにしている。立入検査は営業許可が必要な施設に対し22,817件(111.7%)、給食施設に対し762件(109.0%)実施した(合計23,579件、実施率111.6%)。
◆野生きのこ販売所への立入調査実施状況
長野県の特徴として、例年、有毒きのこによる食中毒が発生している。有毒きのこが販売されないよう野生きのこ販売所に立入検査を154件実施し、野生きのこは確実に鑑別し販売するよう指導を行った。
◆県内に流通する食品等の検査状況
県内に流通する食品等の検査については2,505件の検査を計画し、2,484件(99.2%)実施した。
保健所あるいは環境保全研究所で実施した食品等検査の状況(PDF:125KB)
また、県内に流通する食品の放射性物質の検査について、農産物46検体、水産物37検体、乳・乳製品29検体、ミネラルウォーター19検体の合計131検体実施したが、基準値を超える放射性物質は検出されなかった。
平成26年度流通食品の放射性物質検査結果
◆違反食品の発生状況と措置
保健所等で実施した食品の検査の結果、規格基準違反が5件あった。当該製品について製造者に対して回収命令や再発防止の指導等必要な措置を行った。
違反食品の発生状況(PDF:62KB)
◆食肉衛生検査所の検査状況
と畜検査数は牛9,244、馬34、豚140,142、羊・山羊316頭の合計検査頭数149,736頭となった。BSE等検査状況
平成25年7月1日からはと畜場における検査対象月齢を48か月齢超に引き上げたとしても、人への健康影響は無視できることから、BSE検査の対象月齢を牛で48か月齢超、羊・山羊は12か月齢以上へ引き上げて検査を行っている。
牛の検査頭数1,769、羊・山羊の検査頭数236。いずれも陽性頭数0頭。
食中毒の発生状況と措置
食中毒の発生は20件で、営業施設が17件、家庭が2件、その他が1件であった。営業施設に対しては、営業停止の措置を行い、健康被害拡大防止や再発防止について指導を行った。食中毒の原因となったものはノロウイルス8件、カンピロバクター4件、ウエルシュ菌2件、有毒きのこ2件、腸管出血性大腸菌2件、黄色ブドウ球菌1件、アニサキス1件であった。
食中毒の発生状況(PDF:65KB)
「衛生管理を支援します」
自主的な衛生管理の促進として、食品等事業者の中から長野県知事が委嘱した1,088名の「食品衛生推進員」により食品取扱い施設への巡回指導と助言を実施した。またこの他食品衛生推進員は、新規に営業を開始する際の相談や食品衛生情報の周知を行った。
推進員の活動日数は延べ28,488日、推進員による巡回指導及び助言件数は137,926件。
◆人材の育成
1 食品衛生推進員に対する研修
自主的な衛生管理を促進する食品衛生推進員の資質向上を図る研修会を実施した(10回)。
2 食品等事業者に対する講習
食品等事業者や集団給食施設の従事者等に対し、保健所等の食品衛生監視員が食中毒や違反食品の発生を防止するため、講習会を開催した。
食品等事業者の講習会回数は334回、受講者数19,846人、集団給食施設関係者の講習会回数は57回、受講者数は5,535人で合計391回、25,381人となった。
「県民と共に進めます」
◆県民の皆様のご意見をいただきます。
保健所への食品衛生に関する相談受付状況
消費者の皆様からの相談は、店舗の商品管理などに対する苦情が402件、調理師等資格、食品の衛生管理、食品の表示などに関する相談が4,638件、講習会開催などの要望が99件あった。
詳細はこちら(PDF:59KB)
◆県民の皆様が参加した意見交換を行う。
1 みんなの食品安全・安心会議
県民の皆様と食品関係事業者の方及び県の関係者が食品の安全性に関する知識と理解を深め、相互理解を促すことを目的に保健所で開催した。
詳細はこちら(PDF:121KB)
2 夏休み食品衛生親子体験事業
親子で食品の安全性に関する知識の普及と相互理解を深めるため、夏休み期間中に県内4か所の食肉衛生検査所において開催した。
詳細はこちら(PDF:130KB)
3 食の安全・安心シンポジウム事業
平成26年10月29日に松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)において、(株)日経PBコンサルティングの中野栄子氏を迎え、『メディアからみる食の安全・安心』を演題に基調講演をいただいた後、パネルディスカッション及び意見交換を行った。
詳細はこちら(PDF:186KB)
4 信州フードセーフティーネット
県民の皆様と食品関係事業者の方及び県の関係者が食品の安全性に関する情報と意見の交換を通じて相互理解を推進するとともに、食品の安全・安心のための施策に対する意見を反映することを目的として『信州フードセーフティーネット』を開催した。
詳細はこちら(PDF:106KB)
◆県民の皆様へ情報提供します。
1 消費者の皆様への食品衛生に関する研修会の開催
食中毒防止、食品の表示などについての食品衛生に関する研修会を開催した。
開催回数は48回、参加者数は1,435人。
2 食品衛生情報発信事業
食品衛生に関する情報(食中毒防止についての注意喚起、食品の放射性物質検査結果情報、みんなの食品安全・安心会議の参加者募集など)の配信を希望する個人及び食品等事業者に、電子メールあるいはファクシミリにより情報提供した。
発信した資料はこちら(PDF:180KB)
食品衛生情報発信事業の発信回数は87回、登録件数4,005件となった。
3 どこでも食品衛生掲示板
スーパーマーケットや市町村の協力を得て、食品衛生情報発信事業で配信した情報の一部を店舗や施設内の掲示板に掲示していただき、より多くの県民の皆様にわかりやすい食品衛生に関する情報(講習会開催のお知らせ、食中毒防止についての注意喚起、みんなの食品安全・安心会議の参加者募集など)を提供した。
提供した資料はこちら(PDF:84KB)
どこでも食品衛生掲示板の発信回数は14回、登録件数370件となった。
4 食中毒注意報の発令及び注意喚起
長野県は山菜や野生きのこの採取がさかんであることから、4月に有毒植物の誤食による食中毒を防止するため注意喚起を行った。同時にプレスリリースや食品衛生情報発信事業により広く県民の皆様へお知らせした。
食中毒注意報についてはこちら(PDF:125KB)
5 食品等の自主回収情報
長野県食品安全・安心条例に基づき食品等の自主回収の報告があった場合などは、自主回収されている食品等の情報を、速やかにホームページに掲載し、県民の皆様へお知らせした。
現在、自主回収されている食品等の情報はこちら。
過去の食品衛生監視指導計画及び実施結果はこちら。
この件のお問い合わせ先は県健康福祉部食品・生活衛生課まで(電話026-235-7155 ファックス026-232-7288)。