2015.02.04(水) |
長野市内の飲食店で
ノロウイルスによる
食中毒が発生!
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長野市保健所は4日、市内の飲食店を食中毒の原因施設と断定し、2月4日(水)から2月6日(金)までの3日間、営業停止を命じた。患者は「味処 福茶庵」(長野市南千歳町)を利用した1グループ14 名で、現在全員快方に向かっている。
この食中毒は1月30日(金)、市内医療機関から「昨夜、下痢症状を呈する患者を診察した。患者は1月27日夜、市内の飲食店で会社の同僚らと会食しており、複数の出席者が同様の症状を呈している様子である」との連絡が長野市保健所にあった。
長野市保健所による調査結果によると、患者は1月27日(火)午後6時頃から会社の同僚ら24名で市内飲食店において食事をしていた。患者の共通食はこの飲食店での食事のみで、患者は下痢、吐き気、発熱、嘔吐などの症状を呈していたこと、患者14名中9名の検便を実施し8名の便からノロウイルスが検出されたこと、患者の症状はノロウイルスによるものと一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったこと、患者は湯通しされたカキを食べていたことから、1月27日(火)にこの飲食店が提供したカキ(推定)を原因とする食中毒と断定した。
患者へ提供された主なメニューは、カキ、白子、きんぴらごぼう、スパゲティサラダ、刺身(マグロ、タイ、メカジキ)、おでん、かき揚げ、野沢菜漬け等であった。
ノロウイルスによる食中毒とは、主に1ノロウイルスが蓄積した二枚貝を生や加熱不足で食べることや、2ノロウイルスに感染した者等を介してウイルスに汚染された食品を食べることによって起こる。このウイルスの感染力は非常に強く、食品を介さず、感染者の吐物、下痢便から他の人に感染することもある。
症状は1〜2日の潜伏期間を経た後、下痢、嘔吐、吐き気、発熱などを起こす。かぜとよく似た症状がみられる場合もある。通常は発症してから1〜2日で症状は治まるが、小さなお子さんやお年寄りは脱水症状を起こす可能性があるので、体調に不安があれば早めに医療機関で受診することが大切だ。
予防方法はノロウイルスに汚染されるおそれのある食材は、中心部まで十分に加熱する。外から帰った時、トイレの後、調理の前、食事の前には、石けんで十分に手を洗う。まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌して使う。発症者の嘔吐物などを処理する時は、使い捨ての手袋を使って片付けた後、塩素剤で消毒を行い、汚染が広がらないよう十分に注意する。下痢、嘔吐、腹痛、発熱などの症状がある時は、調理作業に従事しないようにする。
参考までに長野市における食中毒発生状況(本件含む)は、平成26年度発生状況(長野市)3件
すべてノロウイルスによるもの、平成25年度発生状況(長野市)3件うちノロウイルスによるもの1件となっている。
この件のお問い合わせ先は保健福祉部長野市保健所食品生活衛生課 (課長)黒岩和雄 (担当)大河内 雅彦まで(電話026-226-997〈直通〉FAX026-226-9981)
h-seikatu@city.nagano.lg.jp