2015.02.02(月) |
長野指定文化財「寺町商家」
4月4日にオープン(松代町)
「なにか」を始めてみませんか?
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寺町商家(旧金箱家住宅)は、真田十万石の城下町である松代において江戸末期から昭和初期まで質屋等を営んでいた商家•金箱家の旧宅である。
敷地内には、明治から大正までの商家の営みを伝える歴史的建造物と泉水路と池をもつ庭園が現存しており、松代における明治期を中心とした豊かな商家の暮らしぶりを伝える貴重な屋敷として、2012年に長野市の有形文化財に指定された。
今年の4月4日(土)に4年にわたる保存修理工事を経て、いよいよ「寺町商家」がオープンすることとなった。当日は記念セレモニーを開催する予定で、多くの皆さんのご来場をお待ちしているという(オープン記念セレモニーの詳細な情報については順次お知らせする)。
あなたも寺町商家で「なにか」を始めてみませんか?
「寺町商家」では、市民の皆さんの様々な活動に活用いただくことで、多くの人々が集い地域の賑わいを再生することを目指している。そのため貴重な文化財として適切な保存修理を行うととともに、歴史的景観を活かした多種多様な活動ができる施設として整備を進めて来た。
今回の整備により本格的な厨房設備や大小の貸しスペースが設けられ、市民の皆さんがシェフとなって腕をふるうコミュニティレストランや、地元物産の展示•販売、芸術活動や生涯学習活動等の各種イベント会場としても利用いただけるようになる。
「寺町商家」では一人ひとりが主役となって趣味や職業を活かした多様な活動をすることができる。長野市教育委員会文化財課では「あなたも歴史の風情を感じながら主役のひとりになって「なにか」を始めてみませんか?」と呼びかけている。※施設利用についての詳細は、指定管理者(予定)である「NPO法人 夢空間松代のまちと心を育てる会」へお問い合わせを。
〈金箱家の歴史〉金箱家は江戸末期から昭和初期にかけて、松代町の寺町で商家を営んでいた。初代勘蔵は津和村(現在の長野市信州新町)の栗屋地区出身であったため、親子二代にわたって「栗屋勘蔵」とも名乗っていた。現在でも離れや質蔵の軒先には「栗勘」と記された飾瓦が残されている。
文久3年(1863)の資料には「信州松代寺町 栗屋勘蔵」と記されており、少なくともこの時期には寺町で商売を始めていたことが窺い知れる。質屋業を中心に、生糸相場や林業、古物商などを幅広く手がけるとともに、寺社の再建や学校建築に対しても多額の寄付をしており、人望も厚かったといわれている。
この件に関するお問い合わせ先は長野市教育委員会文化財課 文化財保護担当まで(〒380-8512 長野市大字鶴賀緑町1613番地 電話026-224-7013 Fax026-224-5104)。
NPO夢空間松代のHP