2014.04.08(火)
信州大学工学部の土本俊和教授が科学技術分野の
理解度増進部門で「文部科学大臣表彰科学技術賞」
蔵の町並みキャンパスによる歴史的建築物研究

 文部科学大臣から表彰される「平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞」理解増進部門で、信州大学工学部の土本俊和教授の受賞が決定した。
 この科学技術賞(理解増進部門)は、科学技術に携わる者の意欲の向上と科学技術水準の向上に寄与することを目的に、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた方を表彰する文部科学大臣表彰の一つだ。
 特に理解増進部門は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与された方や、地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与された方を表彰するものだ。受賞者は土本俊和(つちもと としかず)氏。国立大学法人 信州大学工学部建築学科教授で、蔵の町並みキャンパスによる歴史的建築物研究における理解増進を図った。
 須坂市では『「産・学・官・民」の協働により、若者が集い交流が生まれ、21世紀を担う知の創出と発信の地とする』ことを目的として、須坂の町を大学のキャンパスとして利用する「蔵の町並みキャンパス」事業を平成18年度から実施して来た。
 土本教授は蔵の町並みキャンパス発足当初から参画し、市内に残る蔵や町屋の建物、また歴史的な市街区を授業の題材として取り上げ、その再生について取り組むとともに、歴史的建物の調査などを実施され、その研究成果は発表会などを通じ市民に還元して来た。
 この活動により歴史的建物を店舗などに再生し活用するなどの動きが生まれ、また、歴史的建物に興味を持つ方が増え、歴史的な町並み景観を残していくための組織化が図られるなど、歴史的建物に関する市民の関心の高まりに寄与しているとしている。
なお、表彰式は4月15日(火)12時10分から予定、場所は文部科学省3階講堂 (東京都千代田区霞が関3-2-2)で行われる。