飲食産業新聞

栄養満点! ブロッコリーの

出荷が6月から始まっている
県内産は市場での評価が高い

2015.06.15(月曜日)

 ブロッコリーはビタミンや鉄分などを豊富に含んだ栄養価に優れた野菜だ。最近生産者が増えて、活気あふれる産地となっている上小地域では、6月初旬から出荷が始まっている。主な産地は佐久、諏訪、上伊那、松本、上小だ。
 野菜生産出荷統計(農林水産省)による県内の生産状況は、平成23年の生産面積が761㌶、収穫量は6860㌧、24年の生産面積772㌶、収穫量7210㌧、25年の生産面積は825㌶、収穫量7840㌧となっている。ブロッコリーはアブラナ科の野菜で蕾の部分が食用となる。県内産のブロッコリーは市場での評価が高く、生産量が年々増えている(長野県の生産量:全国第5位)。
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産地からひとこと!〈上小地域の産地情報〉
 産地は東御市、上田市、長和町で、出荷期間は6月上旬〜11月下旬。上小地域では標高500mの水田地帯から菅平高原を始めとする1,300mの高原地帯までブロッコリーが生産されており、標高差を活かした産地リレーにより、品薄時で も途切れることのない長期出荷体制を確立している。
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 また、栽培講習会、出荷査定会の実施や、盛夏期における鮮度保持のための氷を用いた出荷など、生産から出荷に至るまで、高品質なブロッコリーを供給する体制を整えており、市場から高い評価を得ている。関係者は「品質の高い、おいしいブロッコリーをぜひご賞味ください」と話している。
 この件のお問い合わせ先は信州うえだ農業協同組合 営農部園芸販売課 小林洋一(園芸販売課長)羽毛田亘(係長)まで(電話0268-23-4084 FAX0268-23-5242 http://www.ja-shinshuueda.iijan.or.jo/)。
ブロッコリーひと口メモ〈県試験場のブロッコリー栽培研究〉
 冷涼な気候を好むブロッコリーは、夏場の高温条件下では品質が低下することがある。県野菜花き試験場では夏季でも高品質なブロッコリーを栽培するための試験研究に取り組んでおり、これまで肥料の吸収パターンを明らかにして、夏季栽培に適した施肥管理方法を確立したほか、たくさんの品種の特性を調査し、夏季栽培に適した 品種の選定を進めている。
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 この件のお問い合わせ先は上小地方事務所農政課 農業振興係 (課長)森山隆弘 (担当)市川一喜まで(電話0268-25-7126<直通> 0268-23-1260<代表>内線2438 FAX0268-27-2136)。
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