飲食産業新聞

茅野市の旅館で食中毒発生

ウエルシュ菌による食中毒

2014.04.16(水曜日)

 諏訪保健所は14日、茅野市内の旅館「(有)車山ハイランドホテル」を食中毒の原因施設と断定し、この施設の調理部門に対し4月14日から4月17日まで、4日間の営業停止を命じた。同施設は4月 10日から営業を自粛している。
 患者は4月8日からこの施設を利用した1グループ 391名中の337名で、松本保健所が行った検査により、患者便等からウエルシュ菌が検出された。なお、患者は全員回復している。
 この食中毒は4月9日、諏訪保健所に当該施設から「4月8日から宿泊している客のうち170名程が今朝から腹痛、下痢等の症状を呈している」旨の連絡があった。
 諏訪保健所による調査結果によると、患者らは4月8日からこの施設を利用した、1グループ391 名中の337名(山梨県)で、4月8日午後9時頃から腹痛、下痢の症状を呈していた。
 患者らはこの施設が提供した食事(夕食)を共通して喫食していたこと、松本保健所が行った検査により患者便等からウエルシュ菌が検出されたこと、患者らの症状はウエルシュ菌による食中毒の症状と一致していたことから、諏訪保健所はこの施設で調理された食事を原因とする食中毒と断定した。
 患者らへ提供された夕食の主なメニューは、ご飯、鍋(白菜、エノキ、水菜、長ネギ、豆腐、しらたき、鮭、つみれ、豚肉)、 洋皿(ハンバーグ、きのこソース、人参、ほうれん草)、春雨サラダ、里芋そ ぼろ煮、ショコラケーキ、つぼ漬けである。
 長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成26年度 (内 長野市)2件 (0件)361 名 (0名)、平成25年度 (内 長野市)20件 (3件)542名 (33名)となっている。