千曲市の旅館で
ノロウイルス食中毒発生
2013.12.13(金曜日)
長野保健所管内の旅館でノロウイルスによる食中毒が発生した。12月13日、長野保健所は千曲市内の旅館「(株)ホテル雄山」を食中毒の原因施設と断定し、この施設の調理部門に対し12月13日から12月16日まで、4日間の営業停止を命じた。
患者は12月6日又は7日に、この施設を利用した16グループ180名中の11グループ47名で、環境保全研究所が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出された。なお、患者は全員快方に向かっている。
事件の探知は12月10日、千曲市内の住民から「家族が 12 月7日に千曲市内の旅館に宿泊したところ、下痢やおう吐の症状を呈している。同行した者全員も症状があり、食中毒ではないか」との連絡が長野保健所にあった。
長野保健所による調査によると、患者は12月6日又は7日に同施設を利用した16グループ180名中の47名(東御市、千曲市他在住)で、12月7日午前8時頃から吐き気、下痢、腹痛などの症状を呈していた。患者はこの施設が提供した食事を共通して喫食していた。
環境保全研究所が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出され、患者の症状はノロウイルスによる食中毒の症状と一致しており、これらのことから長野保健所はこの施設の食事を原因とする食中毒と断定した。
患者らへ提供されたメニューは、お造り、かごもり(エビ、柿ロール、石狩漬)、カルパッチョ、茶碗蒸し、焼き肉、サヨリ巻、そば、鍋、連草胡麻和え、ウニ万重、大海老姿焼き、ゼリー、ごはん、吸い物、漬物等であった。
参考までに長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成25年度(内長野市)12件(2件)336名(10名)、平成24年度(内長野市)19件(1件)520名(15名)であった。