京都産業大学法学部のゼミ生が、京都市及び「歩くまち・京都」公共交通センターと
連携し「おこしやす京都 コインロッカーここにおますよMAP」を作成に
2013.11.29(金曜日)
京都産業大学(京都府京都市、藤岡一郎学長)法学部•耳野健二教授のゼミ生15人が、京都市及び「歩くまち・京都」公共交通センターとの連携で、身軽に公共交通機関を利用して京都観光を楽しんでもらおうという目的のため、京都駅周辺のコインロッカーを調査、観光客にとってわかりやすい地図と一覧表にまとめた「おこしやす京都 コインロッカーここにおますよMAP」を作成。無料で配布されている。今後も「歩くまち・京都」を広くアピールする企画に取り組む予定。
マップには、京都駅周辺にある45か所のロッカーの位置をわかりやすく紹介するとともに、ロッカーの種類や営業時間、料金などを一覧表にまとめ、京都駅前にある「歩くまち・京都」公共交通センターを含む案内所7か所で500部が無料で配布されている。
京都市では、人と公共交通優先の「歩くまち・京都」の実現を目指して、「歩くまち・京都」総合交通戦略を策定し、その戦略に基づき、公共交通の利便性を向上させる「既存公共交通」の取り組み、歩く魅力を最大限に味わえるよう歩行者優先のまちをつくる「まちづくり」の取り組み、歩くことを中心としたライフスタイルへの転換を促す「ライフスタイル」の取り組みを3つの柱として、取り組んでいる。それら取り組みの一環として、公共交通の利便性向上や利用促進を一層図るために、京都に来られた方が荷物を預けて、身軽に公共交通機関を利用していただけるよう、共同でマップを作成することになった。
ゼミの学生たちは、夏休みを返上して、現地にあるすべてのコインロッカーの位置などを調査し、それらの情報をわかりやすくまとめるとともに、マップのデザインも考案した。
ゼミ長の濱山直子さん(3年次生)は、プロジェクトを通じての成果を次のように語っている。「京都駅は構造が複雑なうえにエリア毎にコインロッカーの管轄会社が異なっているため、正確な情報を収集するのにとても苦労しました。しかしメンバーの皆と協力しながら試行錯誤を繰り返した結果、利用する方のニーズに合った分かりやすくて使いやすい地図を作ることができたと思います」。また「プロジェクトを成功させるために、メンバー間のコミュニケーションをなにより大切にしました。ゴールが近づくにつれて団結力が増し、本気で取り組むことの面白さを実感しました。活動では、京都市役所をはじめ社会人の方々と意見を交わすことで、公共的なサービスを提供する側の考えがどのようなものか、理解できるようになりました」。
今後については、「京都産業大学の学生を対象に『歩くまち・京都』の実現に向けた取り組みを広くアピールする企画を考え、公共交通の利用を促進するお手伝いを少しでもできればいいなと考えています」と意欲を示している。