飲食産業新聞

リデュース・リユース・リサイクル
  推進功労者等表彰にサンクゼール

2013.10.31(木曜日)



 リデュース・リユース・リサイクル推進協議会は10月29日、同推進功労者等表彰を都内のKKRホテルで行った。この同推進協議会会長賞にジャム・ワイン、その他食品の製造販売の(株)サンクゼール(飯綱町)が表彰された。
 この表彰は、製造工程のあらゆる無駄をコストとして評価する新たな環境管理会計(MFCA:マテリアルフローコスト会計)手法の導入を工業技術総合センターが支援し、廃棄物削減の成果を上げた所におこなわれる。
 (株)サンクゼールの受賞活動は、MFCA手法とCO2排出量の「見える化」による梱包用ダンボール削減活動。同社は工業技術総合センターの技術支援によりMFCA手法を導入して梱包行程の改善を行い、CO2排出量にも考慮しながらダンボールの削減と年間約750万円の経費削減を達成した。
 なお(株)サンクゼールは「NAGANOものづくりエクセレンス2013」においても『ジャム製造業を原点に6次産業化を実践した戦略技術』で長野県知事から認定されている。
 参考までにリデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰の趣旨は、リデュース(廃棄物の発生抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再資源)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績をあげている団体等を表彰し、循環型社会の形成推進を目的としている。また経済産業省、環境省も後援している。
 マテリアルフローコスト会計とは、環境管理会計の一つで、製造プロセスにおける資源やエネルギーのロスに着目して、そのロスに投入した材料費、加工費、設備償却費などを"負の製品のコスト"として、コスト評価を行う原価計算、分析の手法。MFCAを使って分析、検討されるコストダウン課題は、省資源や省エネにもつながる。